情報科学専門学校公式ブログ
2007年2月 9日
 ■  もうすぐ卒業・進級ですね!?

こんにちは、教員の磯江です。今年もやってきましたね、卒業・進級のシーズン。
在校生の皆さんの中には、今ちょっと単位が心配な人もいるでしょう。私にも遠い昔、そんな時期がありました。社会人になって何年も経っていたのに、かなりリアルな学生時代の夢を見たことがあります。卒業した筈の学校で、入社式間近になってまだ単位が取れていない科目があり、どうしようかと冷や汗をかきながら夢から覚めたというような具合です。でも実際に大変なのは卒業してから後です。世間的には就職氷河期を脱して、昨年今年と売り手市場に好転してきているようなニュースが流れています。しかし、これからの長い職業人生を考えると、あまりスタート時の好不況に捉われないほうがよいと思います。昔のような終身雇用はもうないし、会社選択の重みもその内容は以前とは質が異なってきています。社会に出ると、学生時代のような1年生、2年生というような学年もなければ、クラスもなく世話をする担任もいません。その年その年の到達目標を決め管理していくのは、あなた自身になるでしょう。

本校の1期生も今や40歳代です。色んな職業に就いて活躍している大勢の先輩がいます。

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その1期生が情報技術の勉強を始めた頃、団塊世代の私はソフト業界で日々開発業務に追われていました。仕事は山ほどありました。それから数年後にバブルがはじけて、好調に成長してきたソフト業界もはじめて深刻な試練に立たされました。余談ですが、私が20代の頃にSE30才定年説という話がマスコミを通じて流れていました。若い人でないとできない職業だというのです。しかし、その後の経過を見ると、40代50代の現役SEが普通に開発現場で仕事に就いています。ようやく若い産業と言われ続けた情報処理業界が一人前の産業に移行し始めたということでしょう。そういう意味でバブル期になってはじめて、現場のSEは開発そのものの苦労とは違うビジネスとしての試練を味わうことになったのです。この頃にソフト業界から転出してコンピュータを扱う仕事から離れた人もたくさんいますが、その反面年齢に関わらず現場のSEや営業マンとして活躍を続けている人も大勢います。かつて職場で机を並べた同僚や後輩で自分で起業した知人も10本の指では足りないほどいます。この人達の中には、自分はコンピュータ以外の仕事はできないと考えて取り組んでいる人もいれば、開発業務が好きなので続けたいということで頑張っている人もいます。いずれにしろ学生を卒業した後の人生は、これまでの何倍も長いのです。どんな会社に入ったにせよ、自分の職業やそこで習得した技術やノウハウを大切にして伸ばしていってほしいと思います。・・・<< 写真は近所の大倉山公園で今年早くも開花した寒紅梅、もう1枚は教え子達との数年前の夏の日のスナップ。 >>・・・私も今年で定年を迎える年に入りました。まあ、これも一つの卒業ということになるのかもしれません。皆さんが自分の選んだ仕事を大切にして、自分で決めた目標に邁進していってくれることを祈っています。それでは、良い春を迎えて下さい。

投稿者 isc_blog : 2007年2月 9日 18:49

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