情報科学専門学校新横浜校ブログ

2007年10月25日
 ■  飛行船で「システムエンジニアリング奨励賞」授賞!

どうもこんにちは。
情報工学科3年のペンネーム「二等兵」です。
続・卒業研究の紹介として、またもや書かせてもらっております。

あれから、私たちのグループでは、日々飛行テストを繰り返し、10月19日にお台場の日本科学未来館で行われた「情報処理学会・組込みシステムシンポジウム2007・MDDロボットチャレンジ飛行船コンテスト」に出場して、「システムエンジニアリング奨励賞」を授賞しました。
この奨励賞は、ソフトとハードのバランスが良く、モデリングの結果が実飛行に反映されているチームに渡される賞です。これを僕らがもらえるとは思ってもみませんでした。
(http://www.ertl.jp/ESS2007/mdd/index.html)

※前回のブログを閲覧していない人は【飛行船初フライト!】を見てね。
日本科学未来館での飛行船(3号機)の組み立て風景。↓
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私たちのグループの特徴として、昨年は1つのPCですべての処理作業を行っていた為、本番に処理落ちしてしまった事を踏まえ、今回は3つのPCに処理を分散させる方法を用いました。基地局制御プログラムは、昨年のチームのシステムを継承して、新たに制作した飛行船用に改良し、昨年度のチームの悲願であった、「実機が欲しい」「自分たちの作ったハードウエアを飛行させたい」を実現するべく、自作飛行船(ハード)を製作しました。

改良に改良を重ねた結果、飛行船3号機の重量が160gとなってしまいましたが、安定性は1号機、2号機以上になり、着地用の足も完備しました。

最後まで悩まされたのが、基地局の無線通信基盤ボードRfMPU(プログラムで生成した推進命令を飛行船へ無線で送信するところ)と、飛行船の制御基盤ボード(AirMPU)との通信に不具合が生じていたことです。その原因は校内で使われている無線LANでした。飛行船の通信には専用の無線Zigbeeというものを使っています。これは、Zigbee同士ならば個々を認識して混線しませんが、無線LANが通信に混線すると、LANの方が強いらしく通信が出来ませんでした。このため、実験しようとすると通信状態がおかしくなり飛行船をコントロールできなくなることが頻発しました。誰もいなくなった夜や土日は調子がよいなんてことが繰り返しありました。
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幾多の問題点がありましたが、挫けずに最後まであきらめずみんなで頑張ったからこそ「システムエンジニアリング奨励賞」を授賞できたものだと思います。

コンテストが終わったこの後は、飛行船制作をしていた時の問題点や改良点などを論文にしたいと思います。又、学園祭や体験入学やオープンキャンパスなどで飛行船のお披露目ができればいいなと思います。
※学園祭は10月27日(土)~28日(日)に実施します。
ぜひご来校下さい!
…詳しくはこちらをご覧下さい。

投稿者 iscs_blog : 2007年10月25日 10:10

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