【10月27日】
落ち込んでる間もなく、情報処理学会の「MDDロボットチャレンジコンテスト」へ向けた最後の調整です。1日しかありません。この日は終電まで体育館を使わせていただきました。
【10月28日 MDDチャレンジ公開飛行練習日】
朝一番に体育館に集合してぎりぎりまで調整しました。しかしながら完璧ではありません。不安を抱えながらそのまま会場である国立オリンピック青少年総合センターに向かいました。
この日は、快晴。東京新宿の空には本物の飛行船が飛んでいました。
夜9時まで本番会場で練習して帰路につきました。
【10月29日 MDDチャレンジ本番】
午前の競技では、昨日の練習でいい飛行をしていたチームが次々にありえない飛行をしています。私たちも含め自律飛行競技で見事な飛行をしたチームはありませんでした。どのチームも失敗したという重い空気で会場は沈んだ雰囲気です。
飛行船はわずかな外乱で影響を受けます。気温が上がると浮力が減るし、人が多くなると体温で気流が生じて流されます。練習通りにいかないとは聞いていたのですが、これほどとは・・・。
午後は、気を取り直して相撲競技です。ところが、僕たちには、また、試練が襲いかかります。飛行船を起動できなくなりました。今まで一度もこんなことはなかったのに・・・。
原因は起動用ケーブルの極小コネクタ部分の断線です。万が一のために工具は持参していたのですが、この極小部分を治すには時間が足りません。数チームに声をかけたのですが、どのチームも起動方法が違っていて僕らの使っているケーブルは持っていませんでした。万事休す・・・。幸い実行委員長の二上さんが、運よくケーブルを持っておられて借りることができました。
まだ、運はある。あきらめるわけにはいかない。落ち着け!!。
相撲競技では、とにかく飛ばせることがうれしくて相手が誰であるかは気にしていませんでした。
初戦の相手は、熊本大学大学院チームの「bears union」
(後でよく勝ったねといわれましたが、聞くと優勝の最有力候補であったそうです。事実今年度の総合優勝チームでした)。
その次の相手は芝浦工業大学大学院チーム。こちらも接戦の末、破りました。
いよいよ決勝戦。相手は和歌山大学・徳島大学・(株)アーツテックラボの産学共同チームで、昨年度の総合優勝チームです。
気球2つの大きなボディに、唸るようなプロペラ音を響かせて、ヘビー級の貫禄があります。われわれの飛行船はフライング・マンタとあだ名がついた軽量級。最後は押しつぶされるように壁に押し付けられて敗退しました。
でも、今年度、目標としていた競技部門での入賞を「準優勝」という形で得ることができました。
【10月30日 ワークショップ】
モデリングや戦略、組込みシステムや制御方法などについてMDDチャレンジャーが3つのグループに分かれて討議しました。
ワークショップの後、情報処理学会組込みシステムシンポジウムの懇親会に参加し、
表彰を受けました。
11月1日にインターコンチネンタルホテルで行われた卒業生のパーティでは、先輩方にいい報告をすることができました。
ああすればよかった、こうすればよかったという思いもありますが、やれることはすべてやったという思いが強いです。
ようやく終わった、しんどかったという気持ちと、張りつめた緊張感を持って深夜まで過ごしたコンテスト直前や、今頑張らなくていつ頑張るんだと燃えた日々が懐かしいです。
やってみて味わえる達成感・満足感を体全体で感じることができる。
・・・情報工学科の伝統になりつつあるロボットコンテストの醍醐味だと思います。
僕らが果たせなかったことは、後輩諸君に託します。そのためのバトンはしっかりと準備しますので、受け取ってください。
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