自分の手で他人の筋力を測る。筋の評価学

涼しくなり、いつの間にか秋ですね。

季節の変わり目で体調を崩す人が増えてきたようです。

風邪だと思ったら肺炎だったという話を聞きました。

笑えません。

体調には十分注意していきましょう。

 

さて、今日は2年理学療法学科Bクラスの「筋の評価学Ⅱ」の授業にお邪魔して来ました!

筋の評価学1

筋の評価学というくらいですので、筋力の測り方を学びます。

理学療法では治療の前に筋力を測って治療計画を立てたり、また、治療後の効果を測るためにも使われます。

この検査方法を「徒手筋力検査法」といいます。

道具は一切使わず、自分の手の感覚で筋肉の動きを読み取り、判断しなければなりません。

正にshineプロの技術ですshine

 

筋の評価学の担当は武田先生です。

武田先生

この夏骨折してしまい、そのレントゲン写真を教材として有効利用しています。

学生のために、ありがとうございます。

 

今日の授業では中殿筋の徒手筋力検査法を学びます。

中殿筋とはこれです。

  中殿筋

    出典:IPA「教育用画像素材集サイト」 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/

骨盤と大腿骨をつないでいる比較的大きな筋肉の一つです。

立ったり歩いたりするときにとても重要な役割を果たします。

 

今日はこの中殿筋がどれくらい筋力があり、どれくらい機能するかを測る方法を勉強します。

 

まずは武田先生による実演から。

徒手筋力検査法  

左手は中殿筋の動きを確認しています。

筋肉は1つでは動けませんので周りの筋も一緒に動きます。

ですが、今回は検査をしますので他の近くについている筋肉の力をあまり借りないように足の向きなどに注意が必要です。

筋の評価学4

なかなかみんな真剣に聞いてますよ。

「テストする側の下肢を上にして側臥位を取らせる。下肢を中間位より軽度伸展し、骨盤を軽度前方に回旋した位置からテストを開始する。」

これは教科書の丸写しですが、こういった専門用語ばかりが出てくる授業です。

私も一緒に聞いていましたが、専門用語や筋肉の名前が多く、

なんだか武田先生がとても遠い存在に感じました・・・。

 

ですが、学生さんは1年生で解剖学や運動学をきちんと勉強していますので

専門用語でも全然問題ありません。・・・のはずです。

 

検査をする側が動かした時の筋肉の動きは?

自分でどのくらい動かせるのか?

抵抗に負けずに足の高さを保ち続けられるか?

このようなことを6段階で評価し、どのような訓練が必要かを考える材料にするんですね。

 

先生の実演と注意事項を参考に、学生同士でも実際に筋肉の動きを確認します。

筋の評価学6

「それでは、左側を頭にして横向きに寝転んでください。」

勝手に患者様の体に触るのは失礼ですので、声かけが不可欠です。

また、言葉でその体位に誘導する練習も必要になります。

患者様を想定して、専門用語にならないように注意します。

 

筋の評価学3

なるべく多くの人の検査をして、筋肉の動きの違いなどを確かめていきます。

経験の積み重ねががとても大切な検査方法です。

筋の評価学5

試験ではくじ引きで筋肉の名前を引き、その筋肉に対応した検査をするという実技試験を行います。

筋肉の部位や特徴、注意点などもきちんと覚えないと難しい試験になっております。

 

筋の評価学はとても難しいですが、同時にとてもやりがいのある授業です。

授業の中だけではとても修得できませんが、本校では自主ゼミで一生懸命練習する姿が見られます。

簡単ではありませんが、頑張ってほしいと思います。

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このブログ記事について

このページは、横浜リハビリテーション専門学校Blog管理者が2012年10月11日 13:06に書いたブログ記事です。

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