2014年2月アーカイブ

  前回のエントリでご紹介した「特別授業」。本日は理学療法学科1~2年合同授業の様子をお伝えします。理学療法学科3年生もオブザーバーとして、有志で参加してくれています。
 さて、今回の授業内容は「MMT(徒手筋力検査法)」、これは人体の主な関節運動を行う筋力を0~5段階で評価していく検査です。筋の収縮により、関節の位置を被験者に維持してもらい(※例えば腕を伸ばしてある高さまで上げて止めて、その状態を維持してもらうなど)、そこに抵抗を加えて、どの程度筋の収縮を維持できるかによって6段階で評価していきます。

IMG_2973.jpg

 検査を行うのは理学療法学科2年生、被検査者は理学療法学科1年生です。検査対象となる筋は多く、その全ての位置や協働していく筋群についての知識、筋によって個別の運動、段階づけなども理解して行う必要があります。

IMG_2991.jpg

 2年生にとっては、春から始まる実習に向けて患者様への接し方、コミュニケーションなどを学ぶ機会になり、1年生にとっては筋の特徴や検査方法を学ぶ機会となります。また、実技を行う彼らを3年生が見守り、時にはアドバイスをしていました。

IMG_2989.jpg

「分からないことがあったら何でも聞いてね!」
説明する自分自身の勉強にもなりますね。

IMG_3000.jpg

自分から知りたいことをどんどん聞いて、学んでいくのが横リハスタイル!
被検査者になりながら、疑問に思ったこと、知りたいことを聞いています。

IMG_3024.jpg

先輩・後輩同士で会話を楽しみながらも、学ぶ時には真剣な眼差し。
そんなメリハリあるところが横リハ学生です!

  定期テスト期間を終え、横リハは『特別授業期間』になりました。特別授業期間には、実習前に復習しておきたい実技を練習したり、臨床現場で役立つ知識を学ぶなど、学生と相談し、より実践的な学習に取り組むことが出来ます。学年を超えて、先輩が後輩に教える授業など、毎年様々なメニューで積極的に実施しています。
 今回はこれから長期の臨床実習を控えた作業療法学科3年生の特別授業の様子をお伝えします。実際に患者様を診るための知識を、実技を交えて現役で活躍する卒業生から教わりました!

ゲスト講師は、本校作業療法学科11期卒業生 玖島弘規(くしま ひろき)さんです。

IMG_2914.jpg
  玖島さんは現在 横浜市内の総合病院で作業療法士として、主に急性期の脳卒中の患者様のリハビリを担当しています。急性期とは、病気などを発症してあまり時間が経っていない状況で、経過が短く、容態が変化しやすい時期を指します。また、急性期リハビリテーションとは、発症してからできる限り早い段階で行うため、患者様の容態は安定していない場合も多く、リスク管理をしっかりと行いながらリハビリテーションを提供していく必要があります。

IMG_2902.jpg

   本日の特別授業では、急性期の脳卒中の患者様を診る際に必要な知識を教えて頂きました。まずは玖島さんの学生時代の担任だった松本先生が患者様役となって、玖島さんが実技を交えながら解説をしてくれました。例えば急性期の患者様は点滴をしていたり、心電図などモニターに繋がっているケースが多いので、身体を動かす際には誤って点滴が外れてしまうようなことがないよう、安全にリハビリのできる環境の確認を行います。その上で、患者様の意識ははっきりしているか、呼びかけに応えられるかどうかなどを確認していきます。

IMG_2908.jpg

  そして手足がどれ位動かせるか、また感覚はどうかなどを確認していきます。患者様が会話ができるようであれば、確認しながら家族構成や以前別の病気を発症したことがあったかなどの情報収集も行っていきます。
 このような確認を、寝ている状態や座っている状態などで診ていきますが、どちらの状態でもまず大切なことは、患者様が楽な状態で寝られているか、座れているかを確認することだと玖島さんが教えてくれました。また、急性期の患者様を診る際には、積極的により多くの情報収集を行う必要があるとのことでした。

  長期の臨床実習を控えた学生さん達は真剣にメモを取って、話を聞いていました。先輩の解説後、グループに分かれて実践し、最後に皆の前で発表しました。患者様を診る知識は臨床実習においてとても重要な知識です。正確に患者様の状態を把握できれば、どんなリハビリを行うか計画を立て、どのような結果が導き出せるかを予測していくことが可能となります。多くの学生さん達が勉強の成果を皆の前で発表することが出来ていたと、担任の松本先生がおっしゃっていました。
 それでも臨床現場では、学校では予想がつかないことがたくさん起きます。そんな状況になった時に為に、どんな準備や心構えをしたらよいかなどを玖島さんが話してくれました。
 先生、先輩、そして仲間たち...皆で支え合いながら、彼らはこれから長期の臨床実習に向かいます。

  横浜リハビリテーション専門学校では、毎年入学予定の皆さんにプレップ(入学前準備)ゼミを実施しています。入学までの時間を最大限に活用し、入学後の勉強に役立つ知識を得られるだけではなく、グループワークなどを通して新しい仲間とのチームワークも養うことができます!
過去に参加した在校生からも、「プレップゼミに参加して、予想していた以上に覚えることが多くて焦ったけど、勉強する覚悟ができた。」「早めに勉強を始めないといけないと気づかされた。」など、大多数の参加者が入学後の勉強に役立ったと答えています。
  そして今年も全3回シリーズで開催しているプレップゼミの第2回「解剖学にチャレンジ~骨学を中心に~」の様子をご紹介します。
 今日はグループに分かれて、骨学を学びました。担当するのは、"骨"が大好きで骨について5時間は語れる武田先生です。(笑)

IMG_2682.jpg

  まずはグループで協力しながら、人体の骨(模型)を正しく並べていきます。はじめは何も見ないで並べていくのですが、これがなかなか難しい!何せ人間の骨は200個以上あるのです!
途中からは骨標本を参考にしながら、何とか全グループ並べ終わることが出来ました。
 次にプリントが配られ、それを参考にしながら問題を解いていきます。問題は全部で7つ、例えば「烏(カラス)の口ばしを探せ!!)「座禅する仏を探せ!!」など、難問を皆で探します。

IMG_2628.jpg 

  グループ皆で相談しながら、骨を見つけ出します。プリントと骨(模型)を見ながら、探していきます。時には向きを変えてみたりすると見つかって、「スゴーイ!」と歓声が上がるグループも。

 

IMG_2659.jpg 

解答の後は、その骨について詳しく解説。骨の通称や、起こりやすい怪我や病気などを学ぶと、記憶に残って覚えやすいですね。

IMG_2648.jpg

   今日は第2回と言うこともあり、みんな初回よりもリラックスした様子でした。終了後に感想を聞くと、「とても楽しかった!今から始めておかないといけないって実感しました。」「春までに骨の名前を少しでも多く覚えておきたい。」など、これから何をすればいいか皆よーく分かったようです。(笑)

IMG_2658.jpg

次回は3月9日(日)14:00~17:00で実施します。

公式ページ

  • 横浜リハビリテーション専門学校
  • 横リハをフォロー!

資料請求

本校の入学案内書や最新のイベント情報をお届けします

イベント申込

学校説明会や体験イベントのお申込 学校説明会

このアーカイブについて

このページには、2014年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2014年1月です。

次のアーカイブは2014年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。