前のエントリで既にご紹介した入学予定者対象のプレップ(入学前準備)ゼミ。3月9日(日)に3回シリーズの最終回を開催しました。本日はまず映像と先生の説明で、横リハ学生の1日、そして各学年でどのように過ごすのかを知りました。自主ゼミや学園祭の画像を見て、皆これからの学生生活を具体的にイメージしていたようです。今回の担当は、人間発達学・小児領域の理学療法を担当する田中 千恵先生。
その後、「ちょっぴりPT/OT体験」と題し、言葉で伝えることの難しさを体験する「ブラインドライティング・ブラインドウォーク」を皆で行いました。ブラインドライティングは、目隠しをして筆記用具でスタート地点から終わりまではみ出すことなく線をひけるようにする体験です。3人1組で、「ひたすら自己練習」「細かい指示をもらう」「はみ出した時のみ修正をもらう」人に分かれて行います。
↑ これが教材。目隠しをして、この枠の中をはみ出すことなく線を引いていきます。
まずは全員で練習。
ものすごく難しそうに思えるのですが、皆結構上手く引けています!
指示を出す人は、どうすれば上手く相手に伝わるか、タイミングや言葉を考えながら伝えていきます。
次に同じく3人1組でブラインドウォークを実施しました。ブラインドウォークは目隠しをして、誘導者の誘導で指定通路を障害物にぶつからないように通り、元の場所に戻る体験です。実施者、誘導者、見守り者の役割を決め、誘導者は実施者に手を触れず言葉のみで誘導します。危険な時には見守り者が手を出して助けられるように準備をしておきます。こちらがルート。障害物も多く、方向転換も難しそうです...。
グループが決まったら、早速スタート!どう誘導していくは、グループ皆で協力して考えます。
↓壁を使って、実施者が真っ直ぐに進めるよう工夫しています。
転倒などがないように、教職員が教室や階段、廊下でちゃんと見守っています。
実施者が障害物にぶつからないよう、見守り者がサポートに入っている様子。
階段ではまず実施者がちゃんと手すりを掴めたか確認して、上る前に何段あるかを伝えていました。
実施者が上りやすいように、指示者は横で「1段、2段、...後少しですよ。」と伝えていました。
チームワークで見事ゴール!「やったね!」と、皆でハイタッチ!
ブラインドライティングやブラインドウォークで目隠しをしていても自分の身体がどのように動いているかわかるのは何故だったのか?最後に先生が、それは深部感覚という感覚が関わっていることを教えてくれました。もしもその感覚が障がいを負ってしまったどうなってしまうのか?脳のどこが障害されることで感覚障がいが出現するのか?これから学んでいくことを、少しだけ先生が教えてくれました。
今回は皆で一緒に学ぶ楽しさと、言葉で伝える難しさをしっかりと学んだようです。
さて、本年度の入学予定者対象のプレップ(入学前準備)ゼミはこれで終了。来年もこの場所にたくさんのセラピストを志望する人たちが集うことを楽しみに待っています!