6月18日(水)~21日(土)パシフィコ横浜で、第16回世界作業療法士連盟(WFOT)大会と第48回日本作業療法学会が開催されました。WFOT大会が日本で行われるのは初めてのことで、WFOT認定校である本校作業療法学科3年生が、ボランティアスタッフとして協力しました。
世界作業療法士連盟(WFOT)とは?
世界作業療法士連盟(World Federation of Occupational Therapists)は1952年発足、日本は1972年に加盟国となり、現在では73ヶ国が加盟しています。
WFOTは、作業活動が人々の健康と幸福を支える為に大いに貢献すること、保健福祉、教育、就業などに国際的に貢献することなどを理念としています。
世界作業療法士連盟(WFOT)認定校とは?
WFOTが定めた、作業療法士養成における教育水準に達していると認定を受けた養成校のことです。教員数や臨床実習時間数など厳しい審査をクリアした学校が認定校となります。そして認定校を卒業したOTの方々は、加盟国などでOTとして活躍することができます。
※参考 HP『World Federation of Occupational Therapists』(English)
さて、WFOT大会3日目に、本校学生がボランティアとして協力しました。会場では、作業療法士対象の講演から一般市民公開講座、福祉用具企業ブースの他に、作業療法として用いる日本文化の紹介ブースなど、様々な視点から作業療法について学ぶことができました。
各地から集まる大会参加者の方々に、登録証の取り扱いなどを説明してお渡しします。会場内について質問される参加者への対応もしていました。
一方こちらはポスターセッションの会場。ポスターセッションとは、各グループが研究内容をポスターにして掲示し、その場で参加者に研究発表することです。日本のみならず、各国の病院、養成校、施設など沢山のチームが発表を行っていました。
タイ、デンマーク、米国、オランダなど様々な国から参加していたOTの方々。オランダから参加したグループは、障がい児教育に関する発表をするとのことでした。地元横浜市内の養成校の学生がボランティアスタッフをしていることを話すと、とても礼儀正しく好印象と褒めて頂きました。(笑)
研究発表や講演以外にも、福祉用具の企業ブースや障がい者スポーツの紹介ブースなどがあり、交代で休憩を取っていた学生達も積極的に話を聞きに来ていました。
作業療法として用いる日本文化の紹介ブースでは、着物の着付けや茶道や折り紙を楽しむ海外からの参加者の姿が沢山見られました。ここでも本校学生がお手伝いをしていました。
世界各国から集まったOTの方々が交流し、互いの活動を伝え合い、そしてより多くの人々の健康と幸福を支える為に学ぶ大会が、初めて日本、そして横浜市で開催されたことはとても重要なことです。リハビリテーション先進国欧米と共に、アジアの国々にもより一層リハビリテーション医療、そして作業療法が浸透、発展していく大きな一歩となるでしょう。本校作業療法学科3年生にとっても貴重な体験になったと思います。皆さん、おつかれさまでした!