昨年1月より、地域のシニア世代の皆様へ、社会資源の一つとして本校の専門性をご活用頂こうとスタートしたシニア向けリハビリ講座。今年は、「シニア・オープンセミナー」として、3回シリーズ(各2回)で開催します。
5月30日(金)にシリーズ1「自宅で気軽に!体操とリハビリテーション~学び編~」を開催しました。シリーズ1の講師は、お酒とアニメをこよなく愛し、いつもユーモアたっぷりのお話で難しい勉強も楽しくさせてしまう作業療法士 秋本 浩先生です。
シリーズ1の「体操とリハビリテーション」はリハビリの知識を使った、自宅でも簡単にできる健康管理や病気予防の運動を知って頂くことが目的です。学び編では、毎年受けているけれど、結果がよく判らない健康診断結果の数値を分りやすく説明、生活習慣や加齢などによって起こる「動脈硬化」について先生ならではの楽しいトークでお話して頂きました。参加者の皆様はとても真剣にメモを取っておられました。
「動脈硬化」とは、心臓から送り出される血液を全身に運ぶ動脈が、加齢など様々な要因で厚く硬くなり、血液や酸素、栄養素などを上手に全身に運べなくなってしまうことを言います。これによって引き起こされる様々な症状を、「動脈硬化症」と言います。「動脈硬化」は喫煙やコレステロール、高血圧など様々な要因が重なり合ってひき起こされますが、自分では気づきにくく、30歳を過ぎたあたりから徐々に始まっているそうです。(怖いです...)
この日は「動脈硬化」予防として、食事の摂り方や毎日の軽い運動方法などを教えてくれました。次回は6月20日(金)実践編です。
(※6/20の回は申込み定員に達した為、締切とさせて頂きました。)
さて、本校では今後もシリーズ2~3とシニア・オープンセミナーを実施致します。その内容をここで少しだけご紹介します。
シリーズ2「快適生活のために~福祉用具とリハビリテーション~」
9月19日(金)運動編 10月10日(金)生活編
※各回定員30名空きあり
運動や生活をサポートし、皆様の快適生活をお助けする様々な福祉用具。今では福祉用具メーカーも増え、開発も進んでいますが、どこで入手したらいいのか?予算はどれくらいで考えればいいのか?など、いざ手に入れようとすると分らないことも沢山あります。そこでリハビリのプロが、その使い方や選び方のポイントなどを分りやすく説明します。
シリーズ3 ※各回30名空きあり1/17は高校生が一緒に参加します。
1月17日(土)「脳の成り立ちと機能~生きた脳はどこまで見えるか?脳を活性化する方法は?~」
最近では核磁気共鳴画像法(MRI,MRA)といった技術の進歩で、脳内の状態や脳血管を正確に把握することができます。また機能的核磁気共鳴法やPETスキャンなどで生体の脳の機能を知ることができるようになりました。
脳神経外科医である本校校長が、誰でも楽しく理解できる「脳」の仕組みについてお話し、特に脳を外から眺める最新の画像や、脳を活性化する方法を解説します。そして将来リハビリ分野志望の高校生とグループになって脳を活性化する方法に挑戦するなど、世代を超えてともに学びます。
2月6日(金)「"健康脳"について~脳卒中や認知症の予防は可能か?~」
日本人の平均寿命は男性が80歳、女性が87歳、平均84歳で世界一位です。しかし単に平均寿命が延びるだけでなく、脳卒中や認知症にならない健康寿命が、最も重要です。そこで前回に引き続き、「健康脳」について考えてみたいと思います。特に高齢者に多い脳卒中と認知症という病気について説明し、それを予防し、「健康脳」を維持するための日常生活についてお話をします。
戸塚地域や近隣にお住まいのシニア世代の皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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