7月下旬に開催される第70回国民体育大会関東ブロック大会の山岳競技成年女子の神奈川県代表選手に、本校理学療法学科1年 羽鳥 唯さん(県立多摩高校出身)が選ばれました。
羽鳥さんは小学校3年生から、自宅近くのジムでロッククライミングを始めました。中学校3年生の頃、初めて国体選手に選ばれ、その頃から本格的にロッククライミングに打ち込むようになったそうです。高校ではワンダーフォーゲル部に所属、こちらでも登山大会スポーツクライミングの部などに出場、優秀な成績を修めてきました。
理学療法士の道を考えたのも、ロッククライミングがきっかけ。国体で横リハ卒業生である理学療法士に出会ったのです。家族に整体師の方がいるため、自身の身体的ケアには気を使ってきた羽鳥さん。特に大きな怪我はした事がなかったそうですが、ロッククライミングという競技は、決して怪我をしないワケではありません。それどころか、着地による足首の腱などの負傷、肩・腕などの疲労骨折や、指の負傷など多くの怪我の危険性があります。羽鳥さんは怪我からの復帰だけではなく、リハビリ中の精神的ケア、又再発防止の予防ケアなどが出来る理学療法士という仕事で、ロッククライミング競技と関わっていきたいと考えています。
あまり知られていないロッククライミング競技ですが、ワールドカップでは日本人選手が優勝するなど国内の競技人口は増加傾向にあり、特に若年層を中心に拡がっているそうです。理学療法士として、自分より若い世代の身体的・精神的ケアをすることで、ロッククライミングという競技の更なる発展を支えたい、羽鳥さんの夢は横リハでスタートしています。