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2007年8月 6日

☆情報デザイン・ワークショップ☆

教務部の浅野です。夏休みのYDAは催し物が満載なのですが、その中でもアカデミックなものを一つご紹介します。

7月31日と8月1日の2日間に行われた、情報デザイン・ワークショップという、デザインの考え方や問題解決法を学ぶイベントです。
ワークショップ(以後WS)は、一方通行の知識を伝達する講義形式の授業とは違って、参加者が自ら参加・体験し、グループの相互作用の中で何かを学びあったり創り出したりしながら学ぼうという、今注目の学習方法のことを言います。

今回のWSは、新しいコンピュータのシステムを、(株)リコー・アプライアンス推進室の島村さんと、武蔵工業大学の小池先生から、新しい創造性開発法を習いながらデザインしようという試みです。

先生1名と学科もクラスも違う学生4名が1チームになり、お互いに刺激し協力し合いながら、デザインをして行きます。参加者は、先生と学生だけではなく、企業の方や小池先生のところの大学院生も一緒です。こういう学外の人と一緒に交流し学べるのもWSの良さですね。

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企業の人と組んだチーム。自分の考えを必死に説明します。

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迷っていると、講師の島村さんが来てアドバイス。

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ペーパーモックアップ制作。

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アクティングアウトという寸劇を取り入れたプレゼンテーション方法を習う。

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小池先生からアドバイス。

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アクティングアウトは、そのソフトや機器を使うシーンを演じて、問題点や改良点を見つける方法です。でも見ていると、ドリフのコントみたい。

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通常のプレゼンよりは、会場から沢山の質疑があり、とても盛り上がりました。


参加した学生の感想

■2年グラフィック科女子
普段はすぐPCで制作に入ってしまうのに、今回は紙やダンボールでモックアップを作り、アクティングアウトで表現することにより気づくことが沢山ありました。疑似体験というのでしょうか、実際にその製品がどのような生活の場面で活用されるのかということを初めて考えさせられました。
また、自分の考えに囚われず、多くの人の意見を聞き吸収しながら発展させてゆくことの重要さを改めて認識しなおしました。

■1年Web科男子
使うヒトがあってはじめてモノがあるのだということを感じました。デザインをするときに必要なのはそれを使う人の行動であったりその行動に至るまでの心理だったりをいかにリアリティー思って考えていくか、ということなのだと思いました。
また、日頃の生活の中で感じた不満をそのままにしておかず、どうすれば改善されるのだろうかと考える癖をつけることが、デザイナーを目指す今の自分にとってプラスになることなのではないかと思いました。

■1年グラフィック科女子
情報デザインの奥深さを感じた二日間でした。
自分だけでは考え付かない意見やその改善策。何もかもが初めての事でしたので正直不安でいっぱいだったのですがワークショップにこのグループで参加出来て良かったと思います。
先生、メンバーの皆さんお疲れ様でした。


1年生の参加者にはかなりハードルの高いイベントでしたが。終わってみると、全員2日前よりは、格段に自信に溢れた顔になっていました。
YDAは「楽しい」「簡単に」から「難しいけど達成感あり」まで、様々な学びのラインナップが揃っているなと思ったWSの2日間でした。