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2009年4月15日

☆これからホンモノのクリエイターになるみんなへ!☆

春。新学期がはじまって1週間。
YDAの新学期特別講演がこの日も行われました。今回は新入生ではなく、2年生が中心。
就職活動も始まり、来春いよいよクリエイターとなる学生みんなに「社会では、こういうことをみんなに期待しているよ!」と総合広告代理店 相鉄エージェンシーより指澤祐二氏にご登場いただきました!
指澤氏は、高校生のみなさんにお届けしているYDA入学案内書(パンフレット)の制作をお願いしているアートディレクター。年度はじめのお忙しいなかのご来校。本当にありがとうございます!

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まずは、氏が手がけた広告を紹介していただきながら、広告業界のなかでイラストレーター、グラフィックデザイナー、CGクリエイター、Webデザイナーと言われる人たちがどのように作品制作で関ってくるのかのお話。
なるほど、なるほど。

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そして!話しは佳境に入り、クリエイターに求められるセンスとは-
その1「人の立場にたって、人の心に響くものをつくる。」
そうですね、当然、広告主さん(人の立場)が誰に広告したい(人の心に響く)のかを考えて作品をつくらないとダメですよね。
その2「自分の立場で人の心に響くものをつくる」
一方で、なにはともあれ自分の考えやオリジナリティを生かして、多くの人たちに心響く作品を生み出せることが大切。
このクリエイターの作品は、「すごくいい」って思われれば、自然と「作品をつくってください」、「広告のイラストとして使わせてください」となるはず。

学生からは「自分の立場で自分の心にだけ響くような作品づくりにならないように気をつけようと思います。」「みんながよいと思ってくれる広告をつくりたくなった。」「私が今までつくったものはひとりよがりで自己満足で終わっているので、このままじゃいけない!と思った。」などなどの感想が。

さらに!学生みんなも「そうそう」、「なるほどぉ」と思っていたのが、「こんなクリエイターは嫌いだ!」というお話。クリエイターにイラストやデザインを依頼するディレクターとして経験されている貴重なお話です。

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いくつかありましたが、「差が激しい」クリエイターは嫌い!はまさになるほど。
学生からも「私はわりと気分屋なところがあるので安定した仕事をするというのは特に肝に銘じておこうと思いました」、「クオリティを安定させるというのは自分の課題でもあったので改めて頑張ろうと思いました。」「これは得意だけどこれは苦手などと言ってはまったく仕事にならないのですね。」との感想。

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講演終了の時間も迫って、最後のまとめのお言葉。
「自分を「1人」に集約しないこと。」
「自分の中での「矛盾」をおそれないこと。」


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いろいろな立場や考え方で作品をつくっていく。自分のなかに多くの他人をつくっていく。それは矛盾と感じてしまうかもしれない。

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でもそれをおそれることなかれ。さまざまなことをさまざまな立場で考え抜けることが大切。いろいろな人たちの想いを「カタチ」として生み出していくのがクリエイター。それが本当のクリエイターなのだから。

さぁ!とても勉強になるお話をいただいた本日。
YDA学生みんなには、ホンモノのクリエイターに一日もはやくなれることを期待しています。