fカレブログ

2008年6月 9日
 ■  テーブルマナー

お久しぶりです。ビューティースタイリスト科2年担任のコヤマです。
今回は、先日校外実習の一環として行いましたテーブルマナー講座についてお話しましょう。

講座の目的は将来社会人として必要な心得を一流の御食事と
プロフェッショナルな接客を通して学ぶことです。

普段から元気のよい学生が多い我がビューティースタイリスト科の事ですから
企画の段階では少々不安もありましたが、
幸い、いつもお世話になっております横浜ベイシェラトンホテルアンドタワーズで行うことが出来ました。
しかも28階のマンハッタンルームです。

当日、スーツ姿の学生達が、少しばかり大人に見えたのは担任のひいき目でしょうか。

また、今回は講座を担当されたマネージャーのH氏は、
以前はバーカウンターで数々の美味しいカクテルを作られていた方です。
また多くのコンテストにも出場されていましたので、
何か特別の企画があるのでは?と期待が高まるばかりです。

テーブルの上には高価なお皿やピカピカのグラス、そしてカトラリー類が置かれています。
学生達の顔も室内の豪華さとテーブル上のグラス類に負けないほどきらきら輝いて見えます。

それまで下されていたカーテンが一斉に上がりました。ご存知の方も多いと思われますが、
シェラトンホテルの28階からの眺望はそれだけでも、ある意味ご馳走ではないでしょうか。
いよいよマナー講座の始まりです。
アミューズ ブッシェが運ばれてきます。
ところで、テーブルマナーの起源はいまから500年ほど前のフランスにあります。
1533年イタリアの名家・メディチ家の令嬢カトリーヌがフランス王家に嫁ぎました。
その時彼女に付き添っていたシェフが、
フランス宮中にフォークの使い方等テーブルマナーを指南し、
それを「テーブルマナー50則」という一冊の本にまとめました。

それまでのフランス宮中では手づかみで食事をされていました。
その後、このテーブルマナーがヨーロッパの国々に伝わりました。
特にイギリスとフランスは自国の誇りをかけてテーブルマナーを競うようになり、
自己流に変化させていきます。
19世紀中頃ヴィクトリア朝時代のイギリスにおいてテーブルマナーは完成されました。
日本ではイギリス式のマナーが公式となっていますが、
その理由は明治時代に宮内庁がバッキンガム宮殿でマナーを学んだからなのネ。

スープの飲み方やフォークでの食べ方など例を挙げたらきりがないけれど、
フランス式とイギリス式とでマナーの違いが色々あるのもフランスとイギリスの歴史を考えるとうなづけますが、
でも、これでは混乱しますネ。
ましてや、食事が終った時のナイフ、フォークの置き方は
フランス式、イギリス式、その他の国と三通りもありますもの。

でもマナーは公式のものが正しいと極端に考える必要はないのではないかしら。

最低限のテーブルマナーを身につけておけば臨機応変に対処しても良いのではないかしらと、
美味しい料理を食べながら考えていました。

本質的には相手への気遣いや大人としてのたしなみですもの。
旬の食材や地元産の野菜や魚等を取り入れ
それこそ一品一品スタッフ達の真心が伝わってくるようなお料理でした。

最後にH氏をはじめ5人のスタッフによる
ノンアルコールのカクテル講座のサプライズがあり、
初めて見るシェーカーさばきに、皆驚きと賛嘆の声をあげていました。
このテーブルマナー講座から、
食材への感謝など多くの事が学べたのではないかと思います。

投稿者 yfc_blog : 2008年6月 9日 08:00

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