選ばれちゃいました
何に
ハイ「横浜開港祭親善大使の制服のデザイン画」
私、ファッションデザイン科2年の目野といいます。
今年の4月からお目見えする横浜開港祭親善大使の制服のデザインがコンテストがfカレで行われたのですが、私の絵が選ばれてしまいました
横浜開港祭って凄く歴史が有る祭典で今年で33年を迎えるんですって
これまでは開港祭の実行委員会が制服を決めていたのですが、今年初めて私たちの学校のファッションデザイン科の学生がデザインしたものから選ばれたんです
クラスの友達は、今、犬の服の企画に携わるインターンシップに行っているからチャンス
と思って 少し気合いを入れてデザイン画を描いたのですが・・・・
まさか本当に選ばれるとは
と言う訳で、デザイン画を基に株式会社エムズというアパレル企業の方と開港祭実行委員会の方達と打ち合わせをしてきました
実行委員会の方が3人、アパレル企業の方5人が私のデザイン画のコピーを前に真剣な顔で打ち合わせ開始
株式会社エムズと実行委員会の方が、今後デザイン画に対してどうしていくかスケジュール調整をした後、株式会社エムズさんのデザイナーさんとパタンナーさんを紹介していただきました
やっぱ、デザイナーさんってカッコいい
そして、デザイナーさんから「目野さんのデザインをアシストさせていただきますからなんでも言ってください」心強い
早速、デザイン画の打ち合わせがはじまりました
まず、全体的にどんな感じにしたいかをと聞かれたのですが・・・
今回のデザイン画のイメージが「カワイイ水兵さん」と言うコンセプトでデザイン画をおこしたのでその事を伝えて、デザイン画の細部の説明。
仕上がりの雰囲気も若い感じでかわいらしくと言う事を伝えました
デザイン画もそういった感じにしていたのですが・・・
この親善大使という仕事は、6月までずっと着て、しかも着ている人達が動きやすくて、横浜を代表すると言う事で"若さ、美しさ、品格"などいろんな要素が必要だって事を考えて欲しいとのこと
なんか・・・責任重大
素材選びから
6月までフルに着用するため丈夫な生地、そして6月の暑い時期でも着れる服地選び・・・・
凄くいっぱいのサンプル帳の中から選ぶのだけど、何を選んで良いか全くわからないよ~
デザイナーさんが夏物の素材をピックアップしてくれて、それぞれの素材の特徴を説明してくださいました。
これは通気性が良いとかストレッチ性があるから楽とか、ポリエステル混だから丈夫とか・・・
やはりプロ小さなサンプルから洋服全体の雰囲気が分かってしまうんだ
いろいろなサンプルからベースの生地を決めて、次は細部の生地に
これが凄いんです
小さな部分一つに対してもかなりのこだわり様。例えば、セーラーの襟の部分はデザイン画だと水玉のブルーですが、それを再現する為にわざわざ生地を作るとか、細部のモールも全て色味が無いから作っちゃう
デザイン画でさり気に横向きに描いたリボンも、それを忠実に再現する為に素材のハリ感や傾き感など綿密に打ち合わせをしました。
こんな感じで1回目の打ち合わせは終了
次は、トワールチェックといってデザイン画と今日の打ち合わせを基に別の生地でサンプル品を作ります。
みなさんお疲れさまでした。
私が描いたデザイン画に、いろいろな人が真剣に向き合ってくれている。
なんか・・・本当に有難うございます
と言う訳で第2回打ち合わせ
今回は、前回以上に人が増えている
先ずは、挨拶が終わって、さあ~トワール(型紙に合わせて布地を使って、組立を行う作業)とご対面
私が描いたデザイン画そっくり
良かったよかったこれで出来上がり
と思っていたら・・・
「この服をよく見てください 思い描いたデザイン画とどうですか?何かありましたら仰ってください」と優しい声。
私は、思わず「完璧です」って言っちゃいました。パタンナーさん有難うと思っていたら・・・
お袖の長さはこんな感じですか?バックのシルエットは?袖とボディーとのバランスは?
スカートの丈は?襟の付き具合は?
凄く細かいミリ単位のチェック・・・だけど この少しの違いが全体の雰囲気を大きく変えてしまうんだ。これがプロの仕事だと凄く感じた。
そして、大体の雰囲気が完了すると次は親善大使運営事務局の方、アパレルメーカーの営業の方等がパターンチェック。
立場の違う人達がこの作品を見て、いろんな意見が飛び交います。
コストや生産性、いろいろ人が見たときの印象など・・・・
洋服の製作って、こんなに多くの人たちが係るんだ・・・
さて次は、ファーストサンプルチェックです。
実際の作品を作って見て、それを基に修正をする作業です。わずか3日でそれをこなしてしまいます
トワールチェックから三日後、またエムズさんの事務所へ・・・
さて、今回もやはりいろいろな方が来てくれています。
そして、サンプルの登場
やったぁ
デザイン画以上の作品感動そして感謝小さい所まで全て完璧
エムズのデザイナーの方に、「お疲れ様でした、私たちは、普段洋服のデザインをするときに 着やすい服やコストなど様々な要素でデザインさせていただいています。今回目野さんのデザインをお手伝いさせていただき、原点に返った気がしました。楽しいお仕事をさせていただきました。」って・・・・(感涙)
恐縮するやら、プロの技の凄さをひしひしと感じました。
あのデザイン画からこんなに素敵な服が出来上がるんだ・・・
最後に、エムズさんから、「目野さんのサイズの親善大使の制服をプレゼントとして御作りしますよ」と言われました
えええ私のサイズで? プレゼント?
嬉しい本当にありがとうございます
そして
親善大使オーディションへ・・・・
これから、親善大使の方が決定します。
選ばれた12名の親善大使の方たちに、私のデザインした制服を着ていただくのです。
私は、現在ファッションデザイン科で、デザイナーになるのが夢ですが、今回の制服製作を通じて、すごく多くの人たちと関わる事ができ、デザイナーの仕事についてもっと深く知りたい、もっと勉強して、夢ではなく・・・
きっとデザイナーに成ってやる
と思いました。
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