横浜医療情報専門学校ブログ

2008年2月21日
 ■  卒研紹介008/HTTPS通信と暗号化技術

こんにちは、情報処理科2年の中島です。

みなさんはインターネットで自分の情報が関係ない人に漏れてないかという不安はありませんか?
インターネットでは盗聴という言葉があり、通信途中で情報が関係ない人に盗みとられる危険があると言われています。

盗聴などの危険からユーザを保護するために使用されている技術でSSLがあります。
私たちは、「SSLを使用したHTTPS通信の利点である安全性と欠点である通信速度の低下の検証をして改善案を提案する」ことを目的とし、研究を始めました。

SSLって何のことか分からない…という人のために、簡単にSSLについて説明します。

みなさんはインターネットを使ってWebページを見ているときに、このような経験はありませんか?
 ・いきなりアドレスバーが「http://~~」から、「https://~~」に変わっていた
 ・Webページの右下に鍵マークが表示されていた

20080221-1.jpg

20080221-2.jpg

上の図のような状態になっているとき、Webサーバから自分のパソコンに届けられるまでのデータは、暗号されていることを意味しています。このように、SSLは一般的に利用されている暗号化の技術のひとつです。

「鍵」というのは実体のある鍵ではなく情報を暗号化する時や暗号化されて送られてきたものを解読するためのプログラムです。

暗号化とは、例えば「よこはまし」と入力したものに鍵を使用して、データを「るすへめそ」というように情報を変換するために使用します。
そのため、通信途中で情報を盗み見されても、本来の情報が分からないようになっているため、オークションや銀行などのサイトで情報を入力するWebページではよく使われています。

SSL技術を使って通信をすると以下のことが防げると言われています。
1.第三者からの盗み見
2.第三者の書き換え行為
3.第三者のなりすまし

その結果「SSL技術を使って暗号化していれば安全です」と言いたいところですが、実は安全性の問題がゼロになるわけではないと言われています。

私たちはHTTPS通信の弱点と通信速度を検証し、どうしたら通信の利便性とセキュリティが向上するかを研究しています。現在は、調査や実験結果を考察し2月23日(土)に横浜西口校で行われる研究発表に向けて、最終追い込みをしています。ぜひ、私たちの研究を観にきてください! 
論文としてまとめているところです。
 

投稿者 iscs_blog : 2008年2月21日 10:59

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