先輩が教えてくれる!臨床で役立つ"ナマ"の知識

  定期テスト期間を終え、横リハは『特別授業期間』になりました。特別授業期間には、実習前に復習しておきたい実技を練習したり、臨床現場で役立つ知識を学ぶなど、学生と相談し、より実践的な学習に取り組むことが出来ます。学年を超えて、先輩が後輩に教える授業など、毎年様々なメニューで積極的に実施しています。
 今回はこれから長期の臨床実習を控えた作業療法学科3年生の特別授業の様子をお伝えします。実際に患者様を診るための知識を、実技を交えて現役で活躍する卒業生から教わりました!

ゲスト講師は、本校作業療法学科11期卒業生 玖島弘規(くしま ひろき)さんです。

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  玖島さんは現在 横浜市内の総合病院で作業療法士として、主に急性期の脳卒中の患者様のリハビリを担当しています。急性期とは、病気などを発症してあまり時間が経っていない状況で、経過が短く、容態が変化しやすい時期を指します。また、急性期リハビリテーションとは、発症してからできる限り早い段階で行うため、患者様の容態は安定していない場合も多く、リスク管理をしっかりと行いながらリハビリテーションを提供していく必要があります。

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   本日の特別授業では、急性期の脳卒中の患者様を診る際に必要な知識を教えて頂きました。まずは玖島さんの学生時代の担任だった松本先生が患者様役となって、玖島さんが実技を交えながら解説をしてくれました。例えば急性期の患者様は点滴をしていたり、心電図などモニターに繋がっているケースが多いので、身体を動かす際には誤って点滴が外れてしまうようなことがないよう、安全にリハビリのできる環境の確認を行います。その上で、患者様の意識ははっきりしているか、呼びかけに応えられるかどうかなどを確認していきます。

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  そして手足がどれ位動かせるか、また感覚はどうかなどを確認していきます。患者様が会話ができるようであれば、確認しながら家族構成や以前別の病気を発症したことがあったかなどの情報収集も行っていきます。
 このような確認を、寝ている状態や座っている状態などで診ていきますが、どちらの状態でもまず大切なことは、患者様が楽な状態で寝られているか、座れているかを確認することだと玖島さんが教えてくれました。また、急性期の患者様を診る際には、積極的により多くの情報収集を行う必要があるとのことでした。

  長期の臨床実習を控えた学生さん達は真剣にメモを取って、話を聞いていました。先輩の解説後、グループに分かれて実践し、最後に皆の前で発表しました。患者様を診る知識は臨床実習においてとても重要な知識です。正確に患者様の状態を把握できれば、どんなリハビリを行うか計画を立て、どのような結果が導き出せるかを予測していくことが可能となります。多くの学生さん達が勉強の成果を皆の前で発表することが出来ていたと、担任の松本先生がおっしゃっていました。
 それでも臨床現場では、学校では予想がつかないことがたくさん起きます。そんな状況になった時に為に、どんな準備や心構えをしたらよいかなどを玖島さんが話してくれました。
 先生、先輩、そして仲間たち...皆で支え合いながら、彼らはこれから長期の臨床実習に向かいます。

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このブログ記事について

このページは、横浜リハビリテーション専門学校Blog管理者が2014年2月19日 10:50に書いたブログ記事です。

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